氷点下 - 迷い道
北国に滞在して3日目。
地下鉄の最終駅からバスに乗るつもりだったが、1時間ちかく待たなければならず諦める。少し歩くとJRの駅が見えたので、乗ってみる。地図を見て、目的地に一番近い駅で降りた。
駅員に道を聞こうと思ったのだが、なんと無人駅であった。
改札手前の箱に切符を入れて、そのまま外へ出る。無賃乗車する人はいないのだろうか?
ぜんぜん道がわからない‥
適当に歩いたので、迷ってしまい一気に凍える。夜の氷点下は半端ではない。ケータイで連絡しようと思ったが、かっこ悪いのでもう少しがんばろうと思った。手袋がなかったので、指が冷たくなって動かない。とにかく自販機を探して、暖かいお茶を買いたかった。
ふと、正面を見ると、渋いオレンジ色の風景が目に飛び込んできた。
街灯は少ないのだが、雪と氷の反射で明るく感じる。ポケットからムービーカメラを取り出し、液晶に写った夜景をのぞく。
Fantastic !!
幻想的で(なぜか)懐かしさを感じる。リアル体験の郷愁ではなく、子供の頃に見た絵本の世界と重なっているようだ。
寒くて凍えた迷い道、ノスタルジアな迷い道